医療によって受けた恩恵と失望感

公開日: : 病院

母が難病を抱えていたため、長い間、病院と関わる生活を送ってきました。

病院は数あれど、病気が判明した当時は専門の病院も少なかったため、必然的にお世話になる病院が決まりました。
まだ健康だった頃、偶然見かけて記憶に残っていた病院でした。
何か不思議な縁を感じた出来事でした。

当初は、全く知識を持たない病気に不安や絶望を感じながらも、その後急速に進歩を遂げた医療のおかげで、何度も危機から救われました。
その分野で一目置かれる医師が在籍する病院であったことも幸いしたのかも知れません。

それまで病院嫌いだった母が、生命維持のためとは言え病院生活に馴染んでいったのも、優しい医療スタッフの皆さんのおかげだったように思います。

家族である私も、戸惑いや試行錯誤しながら、一方的に受身になるだけでなくこちらの要望も伝えていけるようになりました。

その病院のご縁で、いくつかの病院にかかる機会があったのですが、どの病院でも信頼のおける医療を受けることが出来ました。

その内の1病院で母の最後の入院の時にも、家族の意見を尊重しながらいろいろな手を尽くしていただき、最期を看取った後、深い悲しみの中にも感謝の気持ちでいっぱいでした。

それから数年後、いくつかの持病を抱えていた父の状態が悪化して、どこに入院するかいくつかの病院からの選択を迫られた時、私は迷わず母が最後にかかった所を選びました。
そして、入院。

でも、以前と同じような医療を受けられると思っていたのは間違っていました。

大幅に変わってしまったスタッフ。
もちろん、手は尽くしてもらえたと思いたいのですが、明らかに人手不足とわかる状況での対応。
苦しむ家族を見守る不安な気持ちを、和らげてもらえることは最後までありませんでした。

もう助からないとわかっている患者だから、それなりの対応で済まされていた・・・と思えてなりませんでした。
それが私の勝手な思い込みで、真実はそうでなかったにせよ。

信頼感は、同じ病院であっても、やはりスタッフの力量に左右されるのだと痛感しました。

生命を救えるかどうかは、その緊急性が増すほど、かかる病院によって影響を受けてしまうことを思い知らされました。

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